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骨髄幹細胞の特徴

間葉系幹細胞が世界で初めて発見されたのは骨髄からでした。現在では、人体の多くの器官や組織に存在することが分かっていて、再生医療の細胞原料に適していると考えられています。主に骨髄、脂肪、臍帯、歯髄などから採取されますが、中でも骨髄由来のものはすべての間葉系幹細胞の源であることから、世界でも多くの研究や臨床試験が行われています。
日本でもすでに、体内から取り出した骨髄幹細胞を培養によって増やし、再び同じ人の体内に戻すという治療が行われています。

骨髄由来間葉系幹細胞

骨髄液から単離される骨髄由来間葉系幹細胞は、世界で多くの疾患の臨床試験が行われています。骨髄由来と脂肪由来の間葉系幹細胞を比較すると、骨髄由来の方が、骨・軟骨形成や有用なタンパク質の分泌において優位に働くことがわかりました。

脂肪由来間葉系幹細胞

脂肪組織の中に間葉系幹細胞が含まれており、脂肪組織の採取も容易なため、現在自身の細胞を用いた再生医療によく使われています。

臍帯由来間葉系幹細胞

母親と赤ちゃんを結ぶ臍帯(へその緒)から間葉系幹細胞を単離できます。 臍帯は出生時のみ採取可能です。

骨髄由来とその他の組織由来の間葉系幹細胞の比較

比較項目 骨髄由来その他の由来(臍帯、脂肪、歯髄など)
細胞の鮮度◎高い△低い
時間経過◎短い△長い
自己複性能◎高い(根源的な幹細胞)△低い(時間経過した幹細胞)
多分化能◎高い○中
採取の技術◎高い(量が少ない)△低い(量が多い)
培養の技術◎高い△低い
効果性◎高い○中
汚染環境◎低い(無菌器官)△高い(体内環境に影響)
安全性◎高い○中

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